Thousand Valleyのオウンドメディア
Choose Your Life
Ep.14
薬剤師 中山智津子さん インタビュー
10月に入り気温もグッと下がってきたこの頃、、毎年秋が短くなっているように感じますが皆様いかがお過ごしでしょうか?
Choose Your Life 第14弾。本日は薬剤師 中山智津子さんをお招きし、バックグラウンドから現在の取り組みについていろいろとお話をお伺いしました。
- バックグラウンド・薬局を経営するまで -
中山さん、本日はよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
イラストレーターや漫画家の夢と海外で働くという夢を持ちながらどのようなきっかけで薬学部に進みましたか?
元々絵を描くのが好きで、あと以前から海外で働きたいなと思っていましたが、漫画家になるのは反対されていました。
進学する際に親の勧めで薬学部に入りました。
環境微生物の研究を0からスタートし、インドで病原菌の調査などをされてきましたが
なぜ微生物研究、調査に没頭されたのでしょうか?
私は小さい頃からテレビでドキュメンタリーなどを見て地球環境に興味を持っていました。親の勧めで薬学部に入り、そこから研究室に入りました。そしたら「中山さんがやりたいことは多分ここじゃできないよ。」と言われて別の大学を紹介してもらい、その研究室で
環境微生物の研究を学びました。また、病原菌の調査でインドのコルカタへも行かせてもらいました。
薬局を継ぐ時はどんな心境でしたか?
大学院在学中に、当時薬局を経営していた親戚が倒れて、半ば強引に引き継ぐことになりました。
「潰してもいいや」って思いながら、最初は嫌々やっていて、早めに辞めてしまおうと思って、なんとか売り払おうと思ってました。ですが次第に患者さんとも仲良くなっていったので、やめられず。
患者さん達の薬を減らしたい、そう思ったエピソードを教えて下さい。
患者さんと仲良くなっていくと、次に「患者さんの持っている薬を減らしたい」という気持ちが変化してきたんです。
お薬っていうのは5、6種類以上飲み始めると副作用が出やすくなったり、転びやすくなったりするというデータがあります。でも私が処方箋を見て調剤する薬は10種類や20種類という、すごい数の薬なんです。杖をついてお薬を持って帰られる患者さんの姿を見ていると、そんなにたくさんの薬を持たせて、この人たちの体はお薬のおかげで元気になっていくのか、と心配になりました。
そこで薬を使わなくてもいい体になるようにということでセミナーをしたり、体にいい食べ物などを探して販売するということを始めました。
野草の魅力に引き込まれたきっかけと、どんなところに魅力を感じたのですか?
地域で健康セミナーを開催していたところ野草を紹介されたのがきっかけでした。
その辺に生えていて、尚且つ効果があるというところに魅力を感じました。
〜現在の活動・取り組みについて〜
中山さんの株式会社leafectでは「~薬のいらない体づくりを~」ミッションに掲げていらっしゃいます。
日々の生活の中で、薬のいらない体を手に 入れるにはどのように過ごせば良いと思いますか?
無理なくちょっとずつ取り入れると良いと思います。お薬も毎日飲むんじゃなければ日常生活を守るためには必要だと思うんです。お薬は私も飲んだりします。健康に治してあげたい気持ちは私にもあるので、1発で効いてくれる痛み止めなどありがたい存在ではあります。
でも飲み続けなければいいと思います。飲まなくていいように毎日身体を整えておくことが大事だと思います。
野草の本を執筆された時、40種の悩み別、野草茶のブレンドを考案した際のエピソードを教えてください。
本を執筆した時は、出版社の方からこんなブレンドはどうですか?といろいろアイデア
をいただいたので、それに合わせてたくさんブレンドを作ってみました。
どれも楽しく作ることができました。
野草、薬草を製品化する時に心がけている点や、気を付けていることはありますか?
とにかく美味しく飲めることにこだわって作っています。また、まとまった量を収穫できる野草を選んでいます。
農家さんにも「この草作ってくれない?」などと持ちかけたりもしています。
Leafectでは、面白い名前のブレンド茶やお子様向けの野草茶がありますが
ブレンド名、アイデアはどうやって生み出しているのでしょうか?
名前は、飲んだらどんな風になるか?をわかりやすいような言葉にしています。
例えば小林製薬さんの商品みたいに、ナイシトールとか、イメージが湧きやすい名前にすることを心がけています。
薬局の取り扱いは薬と漢方どちらがメインでしょうか?
その人にとって必要なものを勧めたいです。
できればまず普段の生活から野草を取り入れて欲しいと思います。
なかよし薬局では一般の方でも普通に診察カウンセリングできるのですか?
なかよし薬局には漢方の知識があるスタッフが充実しております。
どなたでも薬局にご来店、もしくは公式LINEで話しかけていただければ常にスタッフがいますので、カウンセリングさせていただきます。
健康である為に生活で心がけていること、またルーティンなどあれば教えてください。
その日の体調に合わせて毎日野草茶を飲んでいます。
日本の野草の力を海外に向けても発信されていますが現在の取り組みを教えてください
国内ではセミナーや、野草茶の販売に取り組んでいます。中東ドバイの食品総合見本市で日本の野草を持っていったりもしています。意外にも中東の方がみなさんお茶をたくさん
飲まれていて、こだわりも強く、基準も厳しいんです。
世界の薬草文化にはどのようなものがあるのですか?
日本だと薬草はあまり浸透していませんが、キューバなんかは医療が進んでいて、西洋医学も東洋医学もアーユルヴェーダも全て取り入れているんです。「統合医療」といって、対処療法だけじゃなく薬草も使うし、東洋医学も西洋医学もアーユルヴェーダも全部取り入れています。人の体質や環境から診てあらゆる処方をしたりします。
街のお医者さんに風邪を診てもらうとコーラを処方されたりもするんですよ。
コーラってもともと薬草でできてるので。最近だとクラフトコーラなんかもありますけど、それも薬草です。
〜日本山人参について〜
日本山人参についてどう思っていますか?
婦人向けの漢方という認識をしております。日向当帰が日本山人参というのは初めて知りましたね。
今後、野草・薬草文化をどのような形で広めていきたいと思いますか?
生活に無理のない範囲で取り入れていくことが大切だと思います。無理をしてこれを飲まないといけないとか、我慢しなければならないっていうことより、無理なく続けられることが大切だと思います。
中山さんが考える未来の健康のカタチ、また人々はどのように健康を手に入れ、維持すると良いのでしょうか?
薬だけに頼るのではなく、自らが健康になる知識と意識を持って体と向き合って欲しいと思います。
本日はありがとうございました。
ありがとうございました。
身近に生えている野草で健康を手に入れていく、その為の知識を身につけることで毎日の生活もより健康的に過ごすことができる、大変貴重なお話を伺うことができました。
世界の薬草と医療の現状は意外なもので、日本の薬草ももっと活用していくべきだと感じるインタビューでした。
是非ともleafectの野草茶をチェックしてみてください。
次回も素敵なゲストをお招きしてお話を伺っていきます。次回のChoose Your Lifeもお楽しみに!